中高年は最も腰痛症が多い年代

中高年腰痛予防

※この記事は現役整体師が監修した記事となります※

 

 

中高年になると腰痛になるリスクが増え、治療が必要になると考えられている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、中高年の腰痛で多い特徴的な症状や注意点などについて紹介していきます

最も腰痛が多いのは中高年

年を取るほどに腰痛が多いと考えられている方は多いですが、実はこれは必ずしも正しいというわけではありません
一般住民7000人を対象に行なったアンケートでは、腰痛を訴える方の内、最も多い年齢層は30代と40代で50代以降になると腰痛の訴えが軽減し始めます

 

 

つまり、腰痛は高齢者の方よりも中高年の方にとってより深刻で身近な病気と言えます
そして、このデータを見てみると一般的に腰痛の原因と考えられている背骨や椎間板の変化、神経の圧迫が多くの腰痛の本当の原因でないこともわかります

 

 

もし、背骨や椎間板の老化、神経の圧迫などが原因で腰痛が起こっている場合は年齢を重ねるに連れて腰痛を訴える方は増え、高齢の方で腰痛に悩む方の数がピークを迎えるはずです
しかし、腰痛を訴える方の数のピークが30代〜40代ということを考えると腰痛の本当の原因は他にあると言うことができます

中高年に多い腰痛の原因とは?

腰痛の中には原因がはっきりと特定できる特異的腰痛と、原因がよくわからない非特異的腰痛がありますが高齢になればなるほど、骨や神経に異常を伴う特異的腰痛を招くリスクが高まります

 

 

それに対して非特異的腰痛は病院で検査などを受けても異常が見つからず、はっきりとした解決法などが分からない腰痛です
こういった腰痛は特に30代や40代の働き盛りの方に多く、病院でも適切な治療を行ってもらえず、湿布薬の処方や電気治療などの対処療法で済まされることがあります

 

 

では、なぜ中高年になると非特異的腰痛を訴えることが増えるのでしょうか?
これに関してはまだはっきりとした原因は分からないとされていますが、中高年の方が担う社会の役割の変化が大きく関係していると考えられています

 

 

中高年になると社会や家庭での役割も変化します
家庭では結婚をし、子供も生まれ一家の大黒柱として働かれる方が増えます

 

 

職場においてはライバルとの競争が熾烈化し、昇進したとしても重要なポストを任せられ責任はより重くなります

 

 

これらは一見良いことのようにも捉えられますが良いことも悪いことも脳はこれまでの生活との違いをストレスとして捉えます
そして、ストレスは自律神経の働きを乱し、腰痛などの痛みを誘発すると考えられています

非特異的腰痛にみられがちな症状と特徴

中高年に多い非特異的腰痛にはその症状の現れ方に様々な特徴があります
まず痛みの質として、特異的腰痛に比べて「曖昧な痛み」という一面があります

 

 

これは骨や神経などがダメージを受けている特異的腰痛の場合は毎回同じ動作で痛み、痛む箇所や痛むタイミングも非常に似通っているのに対して、非特異的腰痛は同じような動作でも痛む時と痛まないときがあり、痛みの程度もその時により異なるというものです

 

 

例えば、腰を屈める動作を行った際にあるときは腰の左側に非常に強い痛みが出ることもあれば、別のタイミングでは腰の右側が鈍く痛く感じることもあります

 

このように特異的腰痛と非特異的腰痛では痛みの質が異なり、まずはどのように痛むかをチェックすることがこの2つを鑑別する上で重要です

 

 

そしてもう1つ、非特異的腰痛の場合は様々な症状が随伴することがあります
代表的な症状としては憂鬱になり気分が沈み込むこと、睡眠障害、めまいや耳鳴り、息苦しさ・動悸、下痢などの胃腸障害、頭痛、肩こり、手足の痺れ、節々の痛み、背中の張りなどです

 

 

これらの症状が随伴しはっきりと場所が特定できない、まだらな痛みに関しては非特異的腰痛に陥っている可能性を考慮して治療に望む必要があります

中高年で起こりうる危険な腰痛とは?

非特異的腰痛の場合は原因となっているストレスや生活習慣を見直し、医療職者が適切に介入することで多くの場合は自然治癒します
一方で何らかの原因が潜んでいる特異的腰痛の場合はすぐに処置をしなければ命を脅かす可能性があります

 

 

特異的腰痛の原因として多いものの1つとして骨折があります
これは骨粗鬆症などを患われており骨が脆い方、年齢が50歳以上の方、長期間ステロイドを使用されている方、最近交通事故などの激しい外傷が合った場合の方に多い原因の1つです

 

 

腰痛を招く代表的な骨折として腰椎圧迫骨折がありますが、これは腰を構成する5つの腰椎が何らかの刺激を受け潰れてしまうことで、症状としては非常に強い痛みを伴います

 

 

腰椎圧迫骨折の場合はコルセットの装着や潰れ方によっては安静臥床を保つ必要があるので、50歳以上で腰痛になった場合は必ず一度医師の元を受診するようにし、圧迫骨折の有無を確認してもらいましょう

 

 

また、内科の病気が関連して腰痛を発症していることもあります
腰痛の背景に解離性大動脈瘤や悪性のガンなどが潜んでいることもあるため、急な体重減少や胸の痛み、夜間眠れないほどの強い痛みがある際も必ず受診するようにしましょう